ITリテラシーとは、インターネット・
パソコンの操作・セキュリティなど、
インターネット環境を取り巻く
情報や知識を理解し、使う能力のことです。
具体的には、インターネット上で情報を収集して問題を解決したり、
アプリケーションソフトをパソコンにインストールして使いこなしたりする能力が、ITリテラシーです。
以前の記事を見逃した方や見直したい方は
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①エディタとターミナル
(コマンドプロンプト)
エディタとは?
エディタとは、情報を入力・編集・保存するためのソフトウェアの事です。中でもテキスト情報(ひらがな、漢字、英数字、記号など)の入力に特化したエディタをテキストエディタと呼びます。そして、テキストエディタを使って作成したファイルの事をテキストファイルと言います。
テキストファイルにはさまざまな呼び方があり、プログラミング言語のファイルであれば、使用している言語によって「HTMLファイル」「PHPファイル」などと呼びます。
また、テキストエディタには様々な機能があります。「置換」という機能を使って特定の文字列をまとめて変更したり、プラグインをインストールしてHTMLの入力を楽にしたり、使いやすいように自由にカスタマイズできます。プログラミング学習におすすめのエディタは、以下の3つです。
- Sublime Text:海外製の人気エディタ。macOS・Windows・Linuxに対応
- Visual Studio Code:
Microsoft社が開発したエディタ。 - TeraPad:Windows用の国産エディタ。
日本語のUIにしたい方におすすめ
なお、RubyやPHPなどを学ぶ際にAWS Cloud9という
統合開発環境(エディタも搭載されています)を利用されている方もいます。
ターミナル(コマンドプロンプト)とは?
ターミナルとは、コマンドと呼ばれる命令文を使ってMacの操作や設定を行うツールです。なお、Windowsの場合はコマンドプロンプトと呼ばれています。
ターミナルはプログラムの実行やサーバーの起動など、高度な設定をしたいときに利用します。
ターミナルはMacに標準搭載されているので、すぐに利用できます。「command + スペース」キーでSpotlightを開き、「terminal」と入力してみて下さい。ターミナル内の「$」に続けてコマンドを入力する事で、コンピュータを操作出来ます。
左側にコンピュータの名前、右側に現在のディレクトリの名前が表示されています。
なお、ディレクトリとはFinderのフォルダの事です。ターミナルは特定のディレクトリに対して操作を行います。その為、まずは操作を行いたいディレクトリに移動し、そこでコマンドを入力して操作します。
②サーバーサイドと
クライアントサイド
サーバーサイドとは?
インターネットを使ったサービスはサーバーサイドとクライアントサイドに分かれています。そして、サーバーサイドはサービスや情報を提供する側を指した言葉です。なお、プログラミング言語はサーバーサイド言語とフロントエンド言語に分かれているのですが、サーバーサイド言語はこのサーバーサイド領域を開発する為の言語です。人気のサーバーサイド言語としては以下のような種類があります。
- Ruby
- Python
- PHP
- Java
また、サーバーサイドの開発を担当するエンジニアをサーバーサイドエンジニアと言います。サーバーサイドエンジニアは、Web上のユーザーの操作内容に応じて処理を行うプログラムの開発や保守を担当します。
クライアントサイドとは?
クライアントサイドはパソコンやスマートフォンなど情報を受け取る側を指す言葉です。Webページのデザインを表示させたり、必要な情報をサーバーに送ったりする役割を担当しています。なお、クライアントサイドの開発には、以下の3つのフロントエンド言語を学ぶ必要があります。
- HTML
- CSS
- JavaScript
これらの言語を使い、ユーザーの目に直接触れる画面の開発を担当するエンジニアをフロントエンドエンジニアと言います。フロントエンドエンジニアは、デザイナーが作ったデザインを元に開発を行います。
③Webアプリとネイティブアプリ
Webアプリとは?
Webアプリとは、端末に直接インストールする必要がなく、
インターネットに接続されていればブラウザで閲覧・利用できるアプリの事です。
Webアプリの例
・食べログ
飲食店を探すときに「食べログ」を利用する方は多いかと思いますが、
食べログは飲食店の情報をまとめているアプリです。
・メルカリ
メルカリはパソコンやスマートフォンから私物を簡単に出品・購入できるアプリです。
決済システムをメルカリ側で実装してくれているのでとても便利です。
・CAMPFIRE(キャンプファイヤー)
CAMPFIREはクラウドファンディングの募集が出来るアプリです。
世の中にあるアイディアに対して支援金が集まる事で、それらのアイディアが実現されていきます。
・ココナラ
ココナラは個人の知識・スキル・経験の売り買いが出来るアプリです。
Webサイト制作やデザイン、動画編集など、特にITスキル分野の利用者が多いです。
・freee
freeeは決算書作成や確定申告などの会計を簡単に出来るアプリです。
経理・会計を自動化する事で、主に中小企業の経営者の負担を減らしています。
・ベルフェイス
ベルフェイスはオンラインでの営業活動を促進する為に、
電話機能や名刺機能、レコーディング機能など、商談に必要な機能を持つオンライン商談ツールです。
・クラウドサイン
クラウドサインはWeb上で契約締結が出来るアプリです。
発注書・納品書・請求書など様々なやり取りに利用できます。
ネイティブアプリとは?
ネイティブアプリとは、アプリそのものをスマートフォンやタブレットに直接インストールする事で、端末上で作動するアプリの事です。Twitterやインスタグラムなどのアプリを、アプリストア経由でスマートフォンにインストールした経験は皆さんもありますよね?それらのアプリがネイティブアプリです。ネイティブアプリの中にはインターネットに接続されていなくても使える物もあります。
③フレームワークとは?
フレームワークとは、Webアプリ開発において必要な機能を実装する為のコードをあらかじめまとめた物です。一からコードを記述して機能を実装する必要が無いので、短時間でプログラムを完成させられます。
以下のフレームワークはとても有名なので、名前だけでも覚えておきましょう。
- Ruby on Rails
- Laravel
- Django
④WordPress
WordPressとは?
WordPressはHPやブログ型のWebサイトを簡単に制作する為のソフトウェアです。一からコードを書いてWebサイトを制作するのはとても大変ですが、WordPressを利用すればコードを書かなくても簡単にWebサイトを制作出来ます。また、デザインのテンプレートが豊富に用意されているので、それを使えばデザインの知識がなくてもWebサイトのデザインを簡単に変更出来ます。
もちろん、細かくアレンジしたい時は自力でデザインしたりコードを書いたりする必要がある為、デザインやコーディングの知識がゼロだと困る場面もあります。しかしそれでもWordPressを利用すれば、すべて自力でやるよりもはるかに簡単にWebサイトを制作出来るので世界中で愛用されています。
⑤WordPressが
利用されているWebサイト
WordPressは世界中の全Webサイトの約38%で利用されています(2020年時点)WordPressは小規模のWebサイトだけでなく、以下のような大企業のWebサイトでも利用されています。
- クックパッド株式会社のコーポレートサイト
- 博報堂のコーポレートサイト
- LIGのオウンドメディア
余談ですが、Google ChromeやFirefox向けの拡張機能であるWappalyzerを使えば、そのWebサイトがWordPress製かどうかすぐにわかります。気になる方はぜひ使ってみてください。
⑥CMSとは?
CMSはコンテンツマネジメントシステムの略で、Webサイトを構成するページを管理する為のソフトウェアの総称です。CMSを利用しない場合はページを一つ一つ自分で制作する必要がありますが、CMSを利用すれば専門知識がなくてもページを管理できるのがメリットです。
そして、WordPressもCMSの一種です。他にもJoomla!、Drupal、HeartCoreなど様々なCMSがありますが、CMSの中ではWordPressのシェア率が63%で群を抜いています。
⑦なぜWordPressが
選ばれるのか?
WordPressが選ばれる主な理由は以下の3点です。
- 誰でも無料で使える
- 自由度が高い
- ノンプログラミングで構築できる
無料で使える為、初心者でも手を出しやすい点や、プラグインが豊富でカスタマイズが自由にできる点、プログラミング無しでWebサイトを構築できる点がWordPressのメリットです。
WordPressを使いこなせれば、それだけでWebサイトやアプリは制作できます。
書籍・本
出典:基礎からのIT担当者リテラシー
企業のIT担当者は、「情報システム部門(情シス)」に所属するエンジニアであったり、「社内SE」「コーポレートエンジニア」などと呼ばれたりもします。IT担当者の業務は多岐にわたります。会社内の業務用のパソコンの手配やネットワーク機器の整備だけでなく、社内のセキュリティ対策や業務システムの導入、システム制作の窓口になることもありえます。
出典:ビジネスパーソンが
マスターすべき必須要素 ITリテラシー
ITを上手に駆使する事は、できるビジネスパーソンの必須要素!ITに詳しいだけでは”仕事ができる”とは言えません。ITはあくまでも仕事を効率よく進める為のツールです。「ITはよく分からないから」「面倒だから」では済まされません!
企業経営を支える「人、モノ、金、情報」の「情報」を取り扱う最適のツール!ITの基礎の基礎や間違いやすい実例を用いて解説。ITリテラシーに対する誤解の解消や応用など、失敗談をまじえた実例をつかってわかりやすく紹介しています。
出典:いまさら聞けない ITの常識
「弊社もAIで新サービスを立ち上げよう!」「ブロックチェーンを使えば管理コストがなくなるんだって!?」「アジャイルでやれば、2週間くらいで開発できるんじゃないの」――職場で、取引先で、こんなことは起きていませんか?IT化が進む一方で、ITを活用できる人は多くありません。いまやITは個人や組織の業務改善ツールではなく、全く異なる角度からビジネスを行うための基盤になっています。特にマネジメント層がIT投資について効率的に意思決定できず、適切なタイミングでシステムが更改されない、無駄なシステム構築が行われる、新規市場参入の機会を逃す、などの問題が起きています。
出典:新人IT担当者のための
ネットワーク管理&運用がわかる本
本書は会社のネットワーク管理の入門書です。ネットワークをゼロから構築するのではなく、すでに稼働中の社内ネットワークを管理するために必要な知識を解説します。LANやインターネットのしくみから、サーバーの機能、ネットワークのメンテナンス・拡張・トラブル対策、クラウドの活用、セキュリティ対策など、会社のネットワーク管理者になった人が最初に勉強するべき情報をカバーしています。
出典:基礎からわかる情報リテラシー
特定のソフトの使い方を解説した「マニュアル本」は,巷(ちまた)にあふれています。しかし,それらは明日には役に立たなくなるかもしれません。
もうちょっと基本的なレベルで勉強しておけば何年たっても、どんな環境でも役に立つはずです。
出典:いちばんやさしい WordPress 入門教室
ノーコード開発は、あらかじめ用意されたパーツを組み合わせることにより、短期間・低コストで構築できることが大きな魅力であり、プロの間でも注目を集めています。WordPressもまた、バージョン5.0からブロックエディターと呼ばれる機能が搭載され、ブロックを組み立てるように直感的にページを作成することが可能となり、ノーコード開発の流れにシフトしていることがうかがえます。もちろん、HTMLやCSSなどのコードを書けたほうが実現できることの幅は広がりますが、小規模なWebサイトであれば、既成のテーマ(テンプレート)とブロックエディターのみで十分に魅力的なWebサイトを作れるようになりました。
しかし、WordPressがどんなに便利で簡単なツールであっても、基本的な使い方や特徴を知らなければ、途中でつまずいてしまい、思い描いたかたちにたどり着くまでに時間がかかるものです。そこで、本書では大切なポイントに重点を置き、具体的なWebサイトの作成例をもとに効率よく学習できるよう手順を工夫して解説しています。まずは一度、8章まで順番どおりにサンプルサイトを作成して、WordPressの基本操作としくみを把握しましょう。そして、10章では同じテーマを使ってどんなアレンジが可能なのかを知り、自分のWebサイト作りにチャレンジしてみてください。「今すぐ自分の会社のWebサイトを作りたい! 」「知人のお店のWebサイトを作ってあげたい…」そんな方々の一助となれば幸いです。
出典:WordPress本格
Webサイト構築パーフェクトマスター
WordPressを起動から操作のすべてを解説します。WordPressはオンラインでWebページの作成
編集ができるオープンソースのソフトウェアです。
Webの深い知識がなくても誰でも簡単にはじめられ、高品質なデザインが豊富に用意されており、カスタマイズ性に優れ、本格的な商業ページの運用も格安でできます。バージョン6では従来のバージョン5までと機能が変わっていることから、新しい機能の解説を追加しました。ブログに触るのは初めてという人から、会社や個人ショップの立ち上げをしたい人まで、あらゆる読者に対応しています。
出典:WordPress
仕事の現場でサッと使える! デザイン教科書
Webデザイナー養成講座シリーズは、プロのデザイナーとして仕事をする上で、必須のスキルを身につけるためのシリーズです。好評だった書籍『WordPress 仕事の現場でサッと使える! デザイン教科書』が最新WordPress 5.x環境に対応しました! WordPressを使って本格的なWebサイトを構築するため必要な基礎知識、独自テーマ作成手順、よりリッチなWebサイトにするためのカスタマイズやプラグイン活用、サイト運用テクニックまでわかりやすく解説します。
もちろん、クライアントワークで必要とされるノウハウも満載。改訂版では、新しいブロックエディターの基本や活用テクニック、最新プラグインの使いこなし、スマートフォン・タブレットへの対応など、新たなトピックも取り上げています。WordPressを使うならぜひ手元に置いておきたい1冊です。
出典:たった1日で基本が身に付く!
WordPress 超入門
たった1日でWordPressが使えるようなる本の第2版が登場しました。1日8時間の勤務時間内に読むことができる程度に解説内容を絞り込み、初心者・新人が最初の1冊目として読むのにふさわしい内容です。ローカル環境にWordPressをインストールしてかんたんなWebサイトを作成し、最後はインターネットに公開するところを到達点としています。今回の改訂版では、ローカル環境構築ソフトを「Local」に変更するなど、最新の情勢に合わせたものに対応しています。
以上が私のオススメ本になります。
気になる方や読んでみたいと思っている方は、参考になりますので、ぜひ読んでみて下さい。
次回は、プログラミングの学習準備をしようITリテラシー③を記事にしますので、お楽しみを!!