
3つのステップで転職活動を理解していきましょう。
~情報収集から応募~





前回は近年のサラリーマンのゴールとして3つの人生プランから導く転職の軸のお話をしました。


変化の激しい令和時代の中で市場価値を上げる転職の考え方とスキルが重要であると分かりました。情報収集から応募までの流れをご説明します。転職活動をする上での3つの段階と流れについて説明します。情報収集で抽象度別に応募企業を絞り込んで、準備する書類と応募までの流れと考え方を知ることが出来ます。
転職活動の3つのステップ。


転職活動の3つのステップ
- 情報収集で絞り込め!
- 必要書類を準備せよ!
- 日程調整し応募せよ!
転職活動ファーストステップ…情報収集の流れ!


- 抽象度大…業界・業種研究
- 抽象度中…転職条件の設定
- 抽象度小…企業選定・企業研究



最も抽象度の高い業界・業種についてです。



ここでは2つの観点を重要視して見て行きます。
①業界が好調か?
②自己分析で業種選び。
見るべき自己分析の3つのポイント
- 今までで継続して出来たこと
- 今までで楽しく取り組めたこと
- 今までで結果が出たこと



以上の3つのポイントを意識すれば、自分の得て不得手が見えてきます。



抽象度中として転職条件の設定をします。
転職条件設定のポイント
- 優先度1…転職の軸(絶対的条件)
- 優先度2…5つの採点基準(補足的条件)



絶対的条件は必ず必要な内容で満たせていなければ除外します。補足的条件はあったら加点方式とします。
①転職の軸を決定。
②転職の条件を3つ設定せよ。



転職の条件は3つ全て揃えるという意味ではなく、「対象企業が何個叶えられるか?」という加点方式になります。3つ叶えられる企業だから希望に近いと言った感じに、評価の基準とします。条件の例は分別すると以下のようなものになります。



年間休日120日、土日祝休み、残業時間○○時間など。



研修○ヶ月、外資系企業・上場企業など。



年収・賞与ありなど。



個人営業・販売をしたい⇔土日祝休み



裁量を持って働けるベンチャー企業⇔福利厚生の充実これから利益を上げる必要があるので、福利厚生にお金を回す余裕はありません。



未経験者は通常業務をこなした後に、講習・勉強の時間を取ることがほとんどです。これを残業と捉えるのであればやめましょう。求人情報では多くは語らないけど、構造を見れば明らかに両立しないケースあります。書いてあることだけを鵜呑みにしないように、条件の洗い出しをしてください。



今後は多くの企業で、終身雇用は崩壊する可能性があります。採用されやすいから、福利厚生が良いからと言う理由で転職すると後々大変になるので、令和の変化の激しい時代では重要視すると危険です。



業界・業種、そして条件と具体化させてきました。
企業研究は似たような条件の会社を複数社比較する方法で行うのが良いです。比較をすることで、業界のスタンダードな残業時間や定着率が、浮き彫りになります。転職活動の失敗の多くは現実を直視せず、美化された妄想によって引き起こされます。]企業を見比べることで、理想が先行する状態にならないようにしましょう。
転職活動セカンドステップ…必要書類を準備せよ!





転職活動で用意する書類は3つです。履歴書・職務経歴書だけじゃないの?って思う方もいらっしゃる方もいると思いますが、文章化しておいた方が良いものはもう一つあります。



それは面接時の質問への回答対策です。面接で聞かれる質問は大半が同じ内容です。準備していないと相手の質問意図に対して的を得ない回答となるため、お互いに有意義な時間は過ごせません。相手も自分も時間を無駄にしないように、しっかりと準備して置きましょう。準備次第で面接合否の8割は決まったと言っても過言ではありません。
- 履歴書
- 職務経歴書
- ポートフォリオ
- 面接対策書類



今回はそれぞれの役割について解説して行きます。
応募から内定までは人事の目線で3つの分かれ目があります。
- 履歴書を見て職務経歴書に目を通すかどうか。
- 職務経歴書を見て面接に呼ぶかどうか。
- 面接して雇うかどうか。



この3つの判断ポイントに対して、一貫性がなければ信用はされません。一個一個別々に捉えるのではなく、全て繋がっている前提で準備を進めましょう



企業の採用人事は一番最初に履歴書を確認します。あなたが採用担当になった時のことを想像してみて下さい。何十通もの沢山の応募が来た中ですべての書類に目を通しますか?恐らく、通している時間はないと思います。
面接対策書類で伏線回収
採用にはかなりのお金がかかりますので、失敗したら大損です。そのため、面接官はあなたを取って大丈夫かを非常に気にしています。勘違いしてはいけないのは書類選考の時点で、活躍できる可能性があり、あなたを採用したいと考えているということです。あなたが職務経歴書で貼った伏線を自信を持って回収して、面接官を安心させてください。つまり、面接対策で用意する回答は面接官が安心できる要素と採用した時に得られるメリットの提示になります。この一連の流れを作るためにも面接対策の書類まで準備する必要があります。
転職活動サードステップ…日程調整し、応募せよ!





ここまで準備が出来たら、いよいよ応募です。失敗前提で動いて、都度改善を加えていくようにしてください。転職活動は比較的即戦力を求める傾向が強いので、落ちるのが当たり前です。特に未経験業界・業種への転職はその傾向が更に強いので、過度に気を落とす必要はありません。
転職活動の最大の問題点。
日程調整と転職計画の必要性
平日1~2時間を情報収集、土日で対策を作り上げるがオススメです。



ブログの更新も転職活動でやっていた事をそのまま応用しているので非常に再現性は高いです。
メモはしっかりと取ろう
転職初心者や他業種志望は半年目安
転職活動が初めての人は、準備期間に3~4カ月を掛けます。情報収集や対策を怠ると、いざ応募した時に実際とのギャップ、対策時間の無さに悩まされます。特に未経験職に関しては理想が先行しがちです。実際にどんな業務があって、どんなスキルが重要なのか?何をPRすれ良いのかを理解せずに応募すると撃沈を繰り返すことになります。そのためファーストステップ・セカンドステップの部分には、しっかり時間をかけて準備しましょう。
転職初心者の応募件数目安
目安としては1か月に応募は10社まで
選考が終わって決着がつきそうにない場合は、新たに10社選定して応募する方法をオススメします。書類選考で10社の内、良くて5社ぐらいの通過率となります。しかし、通常業務との兼ね合いの中で消化しようと思ったら非常に大変です。基本的に面接を受ける場合は有休や代休、仕事終わりに受けたりなどが基本となるため10社以上の応募は対応できないケースが生まれます。
面接慣れは3社程
書類がしっかり準備で来ていれば10社応募したら3社は通過します。新卒の就活では何十社も受けて面接に慣れるというやり方だったと思います。転職面接は限られた時間なので、3社終わるまでには慣れておくぐらいの準備感が必要となります。家族や恋人、友人がいる人は協力してもらい、鏡の前で録音をしたりするのが面接慣れの近道です。
書籍・本
「正しい転職の価値観」と「正しい転職の方法論」を知れば、これまでの経歴に関係なく誰もが〝我慢しない自由な働き方″を手にする事ができる書籍の内容本です。
600ページを超える分厚い一冊ですが、読みさすさもあってあっという間に読めてしまうので、是非読んでみてください。
海外論文を60本以上引用し、幸福度が最大化される”適職”を科学的根拠に基づいた方法で見つける術を紹介してくれる一冊です。現職にモヤモヤしている人、就職・転職を控えている人、仕事における幸福度を高めたい人は読んで下さい。
転職の鉄板本と言われる一冊です。いつでも転職できる状態の人を1人でも増やし、人材の流動性が高まれば、日本の社会が変わるという著者のメッセージも込められており、働く全ての人の参考になる本だと思います。会社が潰れても生きていける大人と、 生きていけない大人の2種類がいるとしたら、両者をわけるのは何か?それは、上司を見て生きるか、マーケットを見て生きるか。タイトルにもあるように「このまま今の会社にいてもいいのか?」と思ったら読んでみると良い一冊です。ほかの本と合わせて読むとより深く理解できると思います。
人生70年なら、一生涯は61万3200時間だが、人生が100年なら、一生涯は87万6000時間と人生100年時代では、大学を卒業してから80歳まで、少なくとも60年以上は働いていくことになります。長期的に働く事が当たり前になっていく世界では「会社に自分のキャリアを守ってもらう」のでなく「自分で自分のキャリアを守っていくこと」が必要になってきます。「一社にだけ雇われ、退職金や年金だけで余生を過ごす」という今までのキャリア観から抜け出す為にも、読んでおくべき一冊だと思います。
まとめ



今回は、現在のサラリーマン・キャリアウーマンが辿る実際の転職の流れについての説明でした。