転職過程と転職後で分ける理由

転職活動のメリット・デメリット~前編「転職の過程」~


転職活動と大きなくくりだと別の会社に内定を貰って、入社するまでが転職活動だと思うと思いますが、まずはその前提を変えてください。転職活動の3つの段階のお話を思い出して欲しいのですが、情報収集をする。



以前に転職活動をするにあたっての3つのステップを詳しく書いてる記事があります。下記リンクへ


転職活動の過程で得られるメリット





転職活動の過程で得られるものを5つほどピックアップしてきたので紹介して行きたいと思います。



情報収集能力はソフトスキルとしても非常に優秀です。情報を持つということ自体があなたの引き出しを広くすることにもなります。特に以下のような情報に強くなりやすいです。
- 業種ごとの必要スキルが分かるようになる
- 業界の好調・不調などの変動について詳しくなる
- それぞれの企業の業績について詳しくなる



それだけな感じがしますが、情報の本当に重要な部分はその活用の方法です。これらの知識は経済状況を見ることが出来ますし、投資に活かすことも出来ます。



普段は意識しない自分のスキルについて見直す機会となります。結局のところ、仕事は自身が相手にどんな価値を提供できるか?というのが根本にあるので、自分のスキルを棚卸することで何を提供できるのか、出来る様になりたいのかを見つけることが出来ます。



自身がするべきなのかは転職なのか?副業なのか?独立なのか?その選択肢を見直すことが出来るのでスキルの棚卸は転職をする予定でなくても、年に一度洗いなおす習慣を付けると良いです。



転職活動は簡単に言ってしまえば、企業へのプレゼンです。と言うのも転職活動と言うのは言ってしまえば企業側の消費です。実際に、履歴書・職務経歴書・ポートフォリオなどの必要書類はあなたのカタログです。面接というのは商品PRの場です。相手が欲しくなったら内定をもらえる。凄くシンプルですが、これが真理であるため、転職活動をするということになります。すなわち、プレゼン能力を磨く事です。



転職活動においては時間管理や日程管理が非常にシビアになります。そのため、前もってある程度の計画性がないと上手くいきません。退職時期からある程度計画を立てて、自身の今の職場の調整を考えなくてはいけませんし、実際に面接を受ける際も自分の予定の管理が出来ていないといけません。



よくある明日の仕事は何だろう?的な行き当たりばったりでは絶対に上手く行かないのがこの転職活動です。実際に転職活動をすることによって自分は普段の仕事以外の時間を作る大切さを学び、こうしてブログを書く時間の確保まで出来る様になっています。



非常に大きいのは転職活動を準備して置くだけでも、心にゆとりが生まれやすいことにあります。他に選択肢があるということで、人は余裕が出来ます。実際に自殺者の多くは、学校でのいじめや家庭環境、職場環境に依存することによって逃げ出せず、自殺に至るという経緯からも分かります。



転職を視野に入れて準備して置くことで他のコミュニティを知り、自身の環境依存度を下げることが出来るので、そのように捉えて準備して置く人が良いと思っています。心のゆとりが生まれ、結果として現在の仕事のパフォーマンスを上げることにもなるでしょう。このように今回は転職活動をすることによって生まれる5つのメリットをご説明しましたが、細かく挙げれば、まだまだこれだけではありません。要は手に入れた情報をあなたがどのように運用するかで可能性が広がります。
転職活動の過程で考え得るデメリット





転職活動の過程で得られるものに対してはメリットよりデメリットの方が圧倒的にすくなかったので3つ厳選して説明しようと思います。



これはやらなければそもそも生まれない事なので、デメリットと言えるかどうか分からないですが、転職活動で情報収集や準備をすることによって時間は奪われてしまいます。いつもやっているゲームや・YouTube・漫画など娯楽に充てている時間を削らなくてはいけなくなるのはもしかすると大きなデメリットになるかもしれません。



メリットと表裏一体な部分になります。心にゆとりを勘違いして、いつでも働けると思うことによって、今ある仕事自体に身が入らなくなってしまうケースです。例えば、今やっている仕事が上手く行かなくて評価されないのは周囲が悪いと決めつけて、そんな環境はやめてやる!!って思いチャレンジしなくなる事です。仕事が上手く行かないのは自身の問題であって、評価されないことは関係ありません。結果を数字で出していないにも関わらず、周囲が悪いと決めつけて転職で逃げるというケースは非常に良くないです。心のゆとりはあくまでハラスメントやストレスに対して策を作る為のものです。変な勘違いをするとデメリットになりかねない部分です。



情報収集の中で自分に足りないスキルを自覚したり、他者との比較で不安になってしまう事です。特に自分に自信がない人が良く陥るケースです。1つ皆さんに質問です。自身の能力は努力次第で、向上すると思いますか?ここで、いいえと答えた人は、転職活動は向いていません。いいえの人は比較することで更に不安になり、何もしなくなるというケースがあります。これは完璧主義の特長に当てはまり、比較すればするほど自身を不幸へ持って行きます。そのことをメンタルクリニックに相談して解決しなくては不安にさいなまれることになります。
書籍・本
「正しい転職の価値観」と「正しい転職の方法論」を知れば、これまでの経歴に関係なく誰もが〝我慢しない自由な働き方″を手にする事ができる書籍の内容本です。
600ページを超える分厚い一冊ですが、読みさすさもあってあっという間に読めてしまうので、是非読んでみてください。
海外論文を60本以上引用し、幸福度が最大化される”適職”を科学的根拠に基づいた方法で見つける術を紹介してくれる一冊です。現職にモヤモヤしている人、就職・転職を控えている人、仕事における幸福度を高めたい人は読んで下さい。
転職の鉄板本と言われる一冊です。いつでも転職できる状態の人を1人でも増やし、人材の流動性が高まれば、日本の社会が変わるという著者のメッセージも込められており、働く全ての人の参考になる本だと思います。会社が潰れても生きていける大人と、 生きていけない大人の2種類がいるとしたら、両者をわけるのは何か?それは、上司を見て生きるか、マーケットを見て生きるか。タイトルにもあるように「このまま今の会社にいてもいいのか?」と思ったら読んでみると良い一冊です。ほかの本と合わせて読むとより深く理解できると思います。
人生70年なら、一生涯は61万3200時間だが、人生が100年なら、一生涯は87万6000時間と人生100年時代では、大学を卒業してから80歳まで、少なくとも60年以上は働いていくことになります。
長期的に働く事が当たり前になっていく世界では「会社に自分のキャリアを守ってもらう」のでなく「自分で自分のキャリアを守っていくこと」が必要になってきます。「一社にだけ雇われ、退職金や年金だけで余生を過ごす」という今までのキャリア観から抜け出す為にも、読んでおくべき一冊だと思います。
まとめ





結局のところ物事に対して、プラスに捉えられるか、マイナスに捉えてしまうのかによってメリット・デメリットは反転してしまうことが分かりました。