
前回は転職の環境要因のメリット・デメリットをやりました。まだ見てない方は詳しく書いた記事がありますので下記リンクへ


そこでは転職の根本的な考え方として環境要因を変えることしか出来ませんって説明をしました。そこで重要になるのは転職は「環境×感情」で成果が分かれるということです。今回は転職のメリット・デメリットの後編と言うことで「これって感情によってどちらにも転ぶよね?」って事案をご説明していきたいと思います。この内容を踏まえることで転職は何を軸として、何を許容するのかと言うのがしっかりと理解出来る様になります。「環境×感情」で転職の成果は大きく変わるのでしっかりと理解してください。
転職のメリット・デメリットどちらにも転ぶ?





以前までは、転職の環境要因におけるメリット・デメリットについて説明してきました。転職の際にあなたの考え方によって左右される部分について触れていきます。せっかくの転職を無駄にしない為にもしっかりと押さえておいてください。
企業規模がメリットにもデメリットにも成り得る





まず初めに転職先を選ぶ上で、欠かせないのは企業規模になります。企業の大きさは大中小様々ですが、入る会社の大きさでメリットに感じる部分、デメリットに感じる部分と別れて行きますので、それぞれ説明していきましょう。



まずは最も安定感を生みやすい大企業のメリット・デメリットについて紹介します。
大企業に転職する5つのメリット
- 実績があれば転職時の給与が上がりやすい
- ボーナス、福利厚生が充実している可能性高い
- 社会的信用度が高く、借り入れが有利に[br-xs](ローンなど)
- いきなり倒産する可能性が低い
- 周囲から安心されやすい(親族など)



上記の内容を見ても非常に社会的な安定感があります。
大企業に転職する5つのデメリット
- 企業文化が根付き窮屈に感じることも
- 分業化が進み幅広い業務に携わる機会が少ない
- 人事評価制度が新卒社員に有利
- 企業規模が大きいため決定に時間がかかる
- 年功序列により無能な上司が上に立つケース



一方で新しいことにどんどんチャレンジするのは、難しい場合が多く見られます。特にマニュアル志向な部分が窮屈に感じるかもしれません。
大企業が向いている方
転職先企業規模別パターン②…転職先が中小企業



最も中間となる中小企業について説明します。
中小企業に転職する5つのメリット。
- 幅広い業務に携わることが出来る
- 比較的、中途採用に有利な人事評価
- 役員との距離が近く、現場の意見が通りやすい
- コミュニケーションが取りやすい
- 個人裁量が高く、スケジュール管理を自身で行える



大企業に比べてフラットな人間関係を作りやすく、スピード感や裁量が得られやすいです。
中小企業に転職する5つのデメリット。
- 零細企業場合、企業としての体力がない
- 大企業と比べ福利厚生・ボーナスの面で劣る
- 大企業と業務内容が同じでも給与が少なくなる可能性が高い
- 業務内容が多岐に渡るため、時間に追われる可能性も
- 将来的な安定性に欠ける



大企業に比べると給与面や社会的安定性の部分で弱いところが多く見られます。
異業種への転職の場合、中小企業は比較的入りやすい傾向があります。大企業に将来的に転職をしたい方が経験を積むという意味では入りやすいのもオススメのポイントです。大企業は大人数で派閥やグループを作りやすい為、人間関係に疲れた人は中小企業のフラットな風潮はしっかりとハマるケースも少なくありません。しかし、安定性を求めていたり転職の次のステップを考えていない人はあまり向かないでしょう。
ベンチャー企業に転職する5つのメリット
- 若い社員が多く、活気がある
- 会社と一緒に成長する感覚を得られる
- 結果を出せば、給与や昇給に直結しやすい
- 自由度が高く、アイディアが採用されやすい
- 個人裁量が高く、細かいことは言われない



ベンチャー企業は新しい事業を展開してくため、スピード感のある新しい情報に触れられるのも魅力の一つです。
ベンチャー企業に転職する5つのデメリット
- 経営が安定していないため、倒産する可能性も
- 一人当たりの仕事量が多いので、残業時間が多くなりがち
- 教育体制がないため、自身で勉学する必要がある
- 経営陣と馬が合わないとやりづらい
- 実力によって給与が大きく変動する



ベンチャー企業の多くは事業を短期間で成長させなくては倒産してしまうスピード勝負なところがあり、会社の内部的なものは後回しになっているケースが多いです。
自身の実力を試したい、又は色んな業務を包括的に行い実力を付けたいという方にはピッタリです。従業員に求められるのが経営者視点での業務遂行となるので、将来的起業したい人が経験を積む場として利用するには最適といえます。良くも悪くも成果主義な傾向があり、結果を出せば給与が沢山もらえ、主体性を持って結果を出せないと給与が低くなり、大変な思いをすることもあります。
転職方針がメリット・デメリットにもなり得ること


業種・業界経験値別パターン②…業種経験ありの業界未経験


こちらの場合は通信工事業から建設現場やビル管理となるようなケースです。通信工事業と言う業種は一緒で建設現場へ移っています。知識面での大きな変更と言うよりは技術面での大きな変更となります。業界は給与面、待遇面での改善を図るのが目的になりやすいです。しかし、業界自体をしっかりと調べていない場合は逆に給与・待遇が下がってしまうケースがあるのでそれは大きなデメリットといえます。一方で、技術習得より知識習得の方が一般的には容易である為、比較的転職しやすいというのは大きなメリットなります。
業種・業界経験値別パターン③…業種・業界共に未経験


この場合は私がいったケースで、通信工事業からITエンジニアへ変わったというようなケースです。このようなケースは業種・業界共に変わっているため、知識・スキルを共に新たに習得しなくてはいけません。言ってしまえば、人生の方針そのものを変えることになります。大きなメリットとしては視点を丸ごと変えられることになる為、大きく成長する可能性があるということです。しかし、非常に対応力が求められると共に一般的には転職しにくいと言われていることが最大のデメリットとなります。
オススメ転職方法は業種・業界どちらかをスライド


書籍・本
「正しい転職の価値観」と「正しい転職の方法論」を知れば、これまでの経歴に関係なく誰もが〝我慢しない自由な働き方″を手にする事ができる書籍の内容本です。
600ページを超える分厚い一冊ですが、読みさすさもあってあっという間に読めてしまうので、是非読んでみてください。
海外論文を60本以上引用し、幸福度が最大化される”適職”を科学的根拠に基づいた方法で見つける術を紹介してくれる一冊です。現職にモヤモヤしている人、就職・転職を控えている人、仕事における幸福度を高めたい人は読んで下さい。
転職の鉄板本と言われる一冊です。いつでも転職できる状態の人を1人でも増やし、人材の流動性が高まれば、日本の社会が変わるという著者のメッセージも込められており、働く全ての人の参考になる本だと思います。会社が潰れても生きていける大人と、 生きていけない大人の2種類がいるとしたら、両者をわけるのは何か?それは、上司を見て生きるか、マーケットを見て生きるか。タイトルにもあるように「このまま今の会社にいてもいいのか?」と思ったら読んでみると良い一冊です。ほかの本と合わせて読むとより深く理解できると思います。
人生70年なら、一生涯は61万3200時間だが、人生が100年なら、一生涯は87万6000時間と人生100年時代では、大学を卒業してから80歳まで、少なくとも60年以上は働いていくことになります。長期的に働く事が当たり前になっていく世界では「会社に自分のキャリアを守ってもらう」のでなく「自分で自分のキャリアを守っていくこと」が必要になってきます。「一社にだけ雇われ、退職金や年金だけで余生を過ごす」という今までのキャリア観から抜け出す為にも、読んでおくべき一冊だと思います。
まとめ•••目的意識と転職の軸がないとデメリットに





企業別・経験と別に紹介したのは、いずれにおいても感情によってメリットにもデメリットになることを理解して貰いたかったからです。この世の中には全員が満足できる環境と言うのは存在せず、その人の目指すもの、立ち位置、考え方、詰まるところ感情によってプラスにもマイナスにもなってしまいます。



今回紹介した内容をしっかりと自分の感情と相談して、自分にとっては「メリットになる」「デメリットになる」としっかりと考えて下さい。「環境×感情」で転職の成功・失敗が決まってしまいます。その中で論理的に自身の感情を処理して、環境を見極めるために必要な指標となるものが転職の軸であり、将来の目標です。



あくまで転職は人生を豊かにする手段としての選択肢の一つなので、将来へ向かって今の選択はどのような目的があって行うのかを明確にしていきましょう。そうすれば必ずみんながいうメリット・デメリットではなく、あなたにとってのメリット・デメリットがハッキリと見えてくるはずです。この移り変わりの激しい世の中の選択肢として転職を上手く活用してください。